2016年6月16日のお昼に105円50銭ぐらいで推移していたアメリカドル円の為替レートが一気に104円台に突入してその日の間に103円台まで円高が進みました。
この円高が進んだ原因は、日銀会合により「金融緩和なし、現状維持」と発表されたからです。
日銀会合とは
日銀会合とは日銀金融政策決定会合の略です。日銀の政策委員会が、金融調節の基本方針、公定歩合、預金準備率の変更等の金融政策を集中的に話し合うために開く会合で月に1～2日、1日ないし2日間かけて集中的に審議を行い、金融政策の方針を決定するのです。
日本株や為替などが落ち着いている時は、そこまで影響のある事ではありませんが、現在のように日経平均が落ち込み、円高が進んでいる緊迫感のある時には、期待感と失望感から今回のように為替レートに大きな影響をもたらします。特に今年に入ってからは日経平均も下落し、円高も進んでいる事から、金融関係者から毎月注目されているイベントになっています。
2016年 日銀会合での為替の動き
1月29日の日銀会合では「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」が発表され118円中盤から121円台まで円安に動きました。
4月28日には緩和が期待されていた中で「金融緩和なし・現状維持」の発表を受けて、111円台から108円台まで一気に円高が進みました。
このように日銀会合の発表内容次第で円高にも円安にも激しく動きます。また日程は決まっているのですが発表時間は決められていないため、発表日のお昼には注意が必要です。
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