2016年の年初には120円台だったアメリカドル円の為替レートが、2016年6月現在103円台まで円高が進み、100円割れも現実味を帯びてきました。
このように一方的な円高ドル安の状態に進んでいる時、FXトレーダーの間で常に話題になるのが「為替介入」の事です。
為替介入と言われても最近FXを始めた方には??ですね。
ここでは為替介入について説明します。
為替介入とは
為替介入とは正式名称で「外国為替平衡操作」と言います。また為替介入の事を別の呼び方で、「市場介入」や「日銀介入」と言ったりします。
為替介入とは外国為替相場での急な値動きを和らげるため、政府や中央銀行が市場に直接、自国通貨を売り買いする注文を出し、金融機関などの売買に介入すること。
日本では財務大臣が為替介入の権限を持ち、時期や介入規模などを決め、日本銀行が売買などの実務を行います。
急な値動きを和らげるために行われる為替介入ですが、一方的に円高ドル安方向に進んでいる時に、円高を食い止めるために行われる事がトレーダーの認識になっています。
そのため現在のような円高基調の時には常に介入が意識されるのです。為替介入が行われると約1円から3円ほど一気に円安方向に動きます。
口先介入
為替介入はトレーダーが事前に知る事はできませんが、「介入が怖いから売りはやめとこう」だったり「そろそろ介入があるかもしれないから買っておこう」など介入を意識してポジションをとるトレーダーもいます。
そのため円高が進んでいる時の財務大臣の発言には多くのトレーダーが注目しているのです。実際に介入はしなくても、財務大臣が為替介入を匂わす発言をすれば円安に動く事もあります。これを「口先介入」と言います。
介入は大きく動きがあるので注意したいですね。


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